100531 パソコン・オーディオ機器の放熱対策、そしてオーディオ用PCへのトライ

先日、富士通 FMV L20CというPCの電源ユニットのコンデンサー交換をしてつくづく
思いました: 放熱対策が重要です。

詳細は「Others 「独り言」 100530 富士通パソコンFMV L20C(2003年)電源ユニットの修理顛末」をご覧ください。

そもそも、このPCは全体の放熱設計、電源ユニットの放熱設計に問題があったよう
に思われます。その原因のひとつはディスプレイと本体が一体化した製品企画です。

何しろ、電源ユニットが直方体ではなく階段状になっており、後部が一段低くなって
います。
その為、電源ユニットに付いている軸流タイプの冷却ファンは、階段状の高い方の
部分のPC内部側に取り付けられ、PC内部から電源ユニットへ送風し、ファンと正対
する電源ユニットの側面から排気される仕組みになっています。

つまり、階段状電源ユニットの低い方の内部は冷却風の通り道から外れた、袋小路
になっているわけです。ここには排気スリットも穴もありません。

ここに熱がこもったせいで、このエリアのコンデンサーが集中的に容量抜けを起こ
したと考えられます。

機器のユーザーが出来る熱対策ですが、@機器の吸気口・排気口の外側に十分な
クリアランスを確保する、A吸気口・排気口のホコリを掃除機で掃除する。B室温を
下げる、などになります。

ともかく、放熱設計が妥当な(=無理をしていない)製品を選ぶことが大切です。

コンデンサーの寿命(=多くの場合、製品寿命)は周囲温度に大きく左右されます。

ちなみに、当社の仕事関係の機器の消費電力量を調べてみますと:

PC関連: DELL Dimension 4300S          180W(電源容量)
       DELL Latitude D520        65W(ACアダプタの容量)
       DELL Vostro 1200        65W(   同上      )
       DELL Vostro  220S       690W(電源容量)

オーディオ関連:
       Accuphase DG-48         25W
       Accuphase DP-500        20W
       Accuphase DP-800        18W
       Accuphase DC-801        22W
       Accuphase C-2810        43W
       Accuphase P-7100        135W (Max.945W)

       Nakamichi ZX-7          40W Max.
       Sony NAC-HD1          36W(ファンはあれど回った事がない)
       DENON DCD-1650AE       20W
       DENON PMA-2000W      275W Max.
       DENON PMA-2000SE       275W Max.

ということになります。オーディオ機器よりPCの方がアブナイ感じがします。

では、どのような機器が放熱設計がうまくいっていると言えるのでしょうか?
それは一言でいえば、製品サイズ、使用時間、使用部品、使用環境などについて
余裕を持っている製品です。

例えば、PCの場合、一般的にはノート型よりデスクトップ型の方に余裕があります。
余裕があるイコール製品価格が高いということではありませんが、一般的には高価
になります。

出来れば余裕のある製品をお選びいただき、長くお使いいただければと思います。

さて、次に普通に実現可能なオーディオ用PCについて考えてみます。

つまり、ありきたりなPCで何とかならないか?ということです。

素性がよさそうな(=放熱状態が悪くなく、コンデンサーが傷んでいなさそうな)PCを
選んで、OSをクリーンインストールし、マッサラな状態にしてからオーディオ関係で
必要なソフトだけをインストールします。インターネット・ブラウザも含みます。

それでDACやUSBケーブルなどいろいろ実験をしてみては如何でしょうか。

ちなみに上記のPCの中ではオーディオ用としてLatitudeが断然優れています。
Vostroはノートもデスクトップもファンがうるさくて使い物になりません。

PCオーディオといっても、オーディオシステム全体の中ではソース側の範疇です。
普通の場合、その用途は:
@音楽ソースのストレージ、A音楽ソースのダウンロード、B音楽ソースの整理整頓
になるのではないかと思います。

なお、徹底的にこだわって、お金も掛けてオーディオ専用のPCを自作されたい場合
は下記を参考にされたらいいと存じます:

「原点回帰 オーディオセッティング再入門(佐藤浩義 著)」(技術評論社 H19年)
『第二部 デジタルオーディオとアナログオーディオ』
『Appendix オーディオPCの製作/用語集』
 

 
   
 




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